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多様ないきものが賑わう里地・里山の環境を、子どもたちと共に・・

いきものみっけ寺子屋(2015.9月報告)

「いきものみっけ寺子屋」の活動を、月ごとに報告していきます

2015年9月13日(日) 9月の寺子屋開催

         9月のいきものみっけ寺子屋・稲刈り1

  5月の田植の時には青々としていた稲の苗の葉が4カ月もたつとこんなに穂をつけて鮮やかな黄色に輝きまばゆいくらいです。
今年の田んぼは、10年ほどの休耕田をいきものみっけ寺子屋用に、地域のかっちゃん〔オーナー〕が小さく作ってくださったもので、肥料も入れていません。
そのために、穂になるか心配していたのですが、良かった、しっかり実〔米〕が詰まっている。水管理のかっちゃんに感謝です。

朝から、パラパラと降った雨もあがり、集まった親子18組とボランティアさん、スタッフ、地域のお百姓さんたちで、手での稲刈りが始まりました。

9月のいきものみっけ寺子屋・稲刈り2 例年の様子から、難しいのが刈った稲を束ねてくくること。今年は、ハサにかけるから、しっかりとくくれてないと稲が落っこちてしまいます。お百姓さんからは、藁または紐でのくくり方を指導を受けました。
 小さな子どもの手には余るくらいの1株をしっかりとザクザク刈り取る子ども、お百姓さんたちの指導の元くくる大人、ハサにかける子どもの分担であっという間に、ハサは稲束で満杯になりました。天気も回復して、秋空の元のハサかけの田舎風景は絵になります。

9月のいきものみっけ寺子屋・稲刈り3が、その時、ハサが倒れてしまうという惨事が・・・・
〔こんな経験、またとないです。〕
 これを見ていたみんな「あ〜あ。」としか言いようがなく、一気にハサからの稲束の撤去作業。そしてここで、力を発揮いただいたのが、少し古老のおじさんたち。家からしっかりした杭を持参いただき〔さすが、田舎の家には杭がある〕

9月のいきものみっけ寺子屋稲刈り4補修作業に1時間はかかるとのことであったために、場所を移動して、午後から予定のいきもの観察になりました。いつもの水田では、コンバインによる稲刈りが行われていました。
「機械でしたらあっというまなんだな。。。。」「手でするってたいへんなことなんだ」
「コンバイン1台1500万円〜!うっそ―!」
コンバインで刈られる稲、同時に脱穀されて煙突のような筒からお米が出てきている様子に見とれながら観察会。見つけた生き物は、ヌマムツ、タカハヤ、サワガニ、シマドジョウ、オカハライモリ、トノサマガエル、カタツムリ、イナゴ〔稲子〕。
 虫たちに取ったら、稲刈り軍団やコンバインは、自分たちの住処への襲来かもしれませんね。

 お昼は、地域のおばちゃんのおむすび会さんによる新米“おむすび”をいただきました。みんなが「美味しかった」といつもならこんなに食べない子どもたちもいくつも手にしていました。ちなみに小さなおむすびい1個は3200粒〜4000粒くらいの米です。
1本の稲穂の米粒を数えたら、約80粒〜120粒くらい、1株の穂は20本くらいだったので、1株の米粒は80粒×20本=1600粒くらいになるとしたら、1個のおにぎりは、ちょうど2株分くらいになりますね。
 3、4本の青い苗がお米になって私たちが食べられるのは、かっちゃんのお世話だけでなく、お日様、水、土、そして生きものたちがいてくれたからなんですね。

9月のいきものみっけ寺子屋・おむすびでお昼ごはん 刈り取った稲とおにぎりの関係も勉強して“いのち”をいただきました。
お腹がいっぱいになったら、もう一仕事。
修繕されたハサかけだ。責任感の強い子どもたちは、大人の手も借りずにあっという間にすべての稲束をハサにかけてくれました。
そして、稲束から落っこちた穂が田んぼに落ちています。
「もたいない」はい、ミレーの「落ち穂拾い」じゃないけど「寺子屋の落ち穂拾い」
お疲れ様。
 そうそう、来週は隣の芋畑での芋掘りだ・・・・
                   〔芋掘りは10月11日日曜日午前を予定〕


配布資料・コメができる稲がとれる当日配布資料「稲ができる・米がとれる」


                                                

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